2006年07月30日

紅柄(べんがら)とは

紅柄粉末.jpg

有史最古の顔料と言われているべんがらは、人間にとってとてもなじみ深い赤。人類最古の壁画といわれているスペインのアルタミラ洞窟のヤギ・ウシ・シカの絵にもべんがらが使われています。地球の主成分である鉄が地表で酸素と結合して生じる酸化鉄の粒子、それが「べんがら(紅殻、紅柄、弁柄」。この顔料は耐光性、耐候性、耐熱性に優れ、化学的にも極めて安定しており、他の顔料と併用しても変色せず、酸、アルカリにも安定していて、油とも反応せず、また人間を含めて生物には全く無毒、無害の顔料です。インドのベンガル地方で産出された事からその名の由来が始まったとされ、弁柄、紅殻などの当て字で書き表される事もあります。

日本への伝来は、神話の中で、神武東征により、「ニフツヒメノミコト」が、水銀丹と共に、鉄丹(ベンガラ)を西方より、大和河内(大和葛城王朝)に伝えたとされています。

「べんがら」は古代から神事にも利用され、人々は「五穀豊穣」「災難消除」などを願い「べんがら」を様々な神事にも使用してきました。神社仏閣の彩りにも「べんがら」は使われています。また中世では「紅殻」は大変な貴重品とされ献上品としても用いられていたようです。

有名な『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に、「倭人は朱丹をもってその身体に塗る。中国の粉を用うるが如きなり」と書かれている。赤は日の出、夕日の色、そして火と血の色。古代の赤色顔料は朱砂(水銀朱、硫化水銀、辰砂、朱砂)、鉛丹(光明月、赤鉛、赤色酸化鉛)、ペンガラ(弁柄、紅柄)の三種だった。

ペンガラは九谷焼、伊万里の柿右衛門の赤や、輪島塗、山中塗などの朱漆などにも使われています。また、京都や金沢に見られる町屋のペンガラ格子の塗料もベンガラです。建築では、格子だけでなく、室内の塗装にも使われている。ただし、ベンガラは、武士や貴族の家には使わず廓や、商家で使われた。それは、町人が高級な材木をつかうのは禁じられていたため、ペンガラを塗ってごまかしたためと言われています。

侘助の商品ではありませんが、ベンガラ染めのジーンズなどもあります。渋いですね。

●金沢東茶屋街のべんがら格子
べんがら格子4.jpg
●片山津温泉の検番のべんがら格子
片山津べんがら格子.jpg
●山代温泉のべんがら屋のべんがら格子
べんがら格子2.jpg


posted by わびすけです at 09:05| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by 腕時計 ソーラー at 2013年07月27日 20:55
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