2006年08月02日

侘助の染めの基本

侘助の染めのコンセプトは、日本の伝統色と自然染料・顔料の使用です。
自然の草木や鉱石、土などが持っている、自然に調合された美しい色合いを繊維に移し込む。優しく飽きの来ない、使い込むうちに少しずつ色合いが変化し、果物が熟すように“なれ”て来る。そんな商品を提案したいと考えています。
ですから、化学染料、合成染料は一切使っていません。
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2006年07月31日

加賀(金沢)の色

加賀には九谷焼、山中塗、加賀絹、加賀友禅など古くから受け継がれてきた伝統工芸があり、それぞれに日本の伝統的な色が用いられています。また町並みにも金沢の茶屋街や加賀の温泉郷に見られるベンガラ(紅柄・弁柄)格子の寂びた朱色、朱の壁、群青色の壁など、歴史と伝統に息づいた色があります。

侘助では、それらの加賀の伝統色でスニーカーに染め上げています。
決して派手でなく、日本人のDNAに響く飽きのこない落ち着いた色を日常生活に生かしたいと思っています。


金沢・茶屋街に見る非日常空間の赤と青
群青の間(金沢・成巽閣
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日本の伝統色

近年の伝統志向、和への回帰により、日本の伝統色への注目が集まっています。

セイコーウオッチ 日本の伝統色をとりいれた新作ウオッチ発売

Le moineau 色ものがたり

日本の伝統色 色見本

日本の伝統色
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コンバースの理由

converse.gif侘助がスニーカーの染めにコンバースを選んだ理由はその完成されたデザインと品質にあります。

コンバース(Converse)は、1908年にマーキス・M・コンバースがアメリカ、マサチューセッツ州で創業。
"雨や雪の中でも作業できる"靴をということでラバーシューズ製造を開始した。その品質の高さから圧倒的な支持を受け、その後、1917年、バスケット専用シューズを開発。それがバスケットボールシューズの"キャンバスオールスター"。
そのデザインは当時からほとんど変わっていないが、それはそれだけデザイン(フォルム)の完成度が高い証明。

今では、コンバース・オールスターはスポーツシーンだけでなく、ファッションアイテムとして絶大な人気を誇っている。

侘助は、日本の伝統色でスニーカーを染めるにあたって、数あるブランドの中からコンバースを選んだのは、まさにその品質と、フォルムの完成度の高さが理由です。
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2006年07月30日

紅柄(べんがら)とは

紅柄粉末.jpg

有史最古の顔料と言われているべんがらは、人間にとってとてもなじみ深い赤。人類最古の壁画といわれているスペインのアルタミラ洞窟のヤギ・ウシ・シカの絵にもべんがらが使われています。地球の主成分である鉄が地表で酸素と結合して生じる酸化鉄の粒子、それが「べんがら(紅殻、紅柄、弁柄」。この顔料は耐光性、耐候性、耐熱性に優れ、化学的にも極めて安定しており、他の顔料と併用しても変色せず、酸、アルカリにも安定していて、油とも反応せず、また人間を含めて生物には全く無毒、無害の顔料です。インドのベンガル地方で産出された事からその名の由来が始まったとされ、弁柄、紅殻などの当て字で書き表される事もあります。

日本への伝来は、神話の中で、神武東征により、「ニフツヒメノミコト」が、水銀丹と共に、鉄丹(ベンガラ)を西方より、大和河内(大和葛城王朝)に伝えたとされています。

「べんがら」は古代から神事にも利用され、人々は「五穀豊穣」「災難消除」などを願い「べんがら」を様々な神事にも使用してきました。神社仏閣の彩りにも「べんがら」は使われています。また中世では「紅殻」は大変な貴重品とされ献上品としても用いられていたようです。

有名な『魏志倭人伝(ぎしわじんでん)』に、「倭人は朱丹をもってその身体に塗る。中国の粉を用うるが如きなり」と書かれている。赤は日の出、夕日の色、そして火と血の色。古代の赤色顔料は朱砂(水銀朱、硫化水銀、辰砂、朱砂)、鉛丹(光明月、赤鉛、赤色酸化鉛)、ペンガラ(弁柄、紅柄)の三種だった。

ペンガラは九谷焼、伊万里の柿右衛門の赤や、輪島塗、山中塗などの朱漆などにも使われています。また、京都や金沢に見られる町屋のペンガラ格子の塗料もベンガラです。建築では、格子だけでなく、室内の塗装にも使われている。ただし、ベンガラは、武士や貴族の家には使わず廓や、商家で使われた。それは、町人が高級な材木をつかうのは禁じられていたため、ペンガラを塗ってごまかしたためと言われています。

侘助の商品ではありませんが、ベンガラ染めのジーンズなどもあります。渋いですね。

●金沢東茶屋街のべんがら格子
べんがら格子4.jpg
●片山津温泉の検番のべんがら格子
片山津べんがら格子.jpg
●山代温泉のべんがら屋のべんがら格子
べんがら格子2.jpg


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2006年07月05日

漆の特徴と効能

漆という言葉は「麗しい(美しい) 潤す 潤汁」が語源だと言われています。漆の木が自らの身に受けた傷を癒すために出す樹液が漆。

漆には三つの大きな特徴があります。それは「美しさ」と「強さ」と「優しさ」。これだけ科学技術が発達した現在でも、このような特徴をそなえた物質を人間は未だに作り出すことができていません。

●漆の抗菌作用
漆器についた大腸菌は24時間後にほぼ死滅するなど、漆の持つ優れた抗菌効果が、金沢工大環境・バイオ化学科の小川俊夫教授の比較実験で明らかになったことが2005年8月26日付けの北國新聞に掲載されています。

漆には防腐作用、抗菌作用があることは昔から言われてきましたが、科学的にそのことが実証されたわけです。
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2006年07月01日

覚書:團十郎茶

団十郎茶(だんじゅうろうちゃ)。市川団十郎の「家の色」ともいうべき色。弁柄と柿渋で染めた赤茶色。五世団十郎の人気から色名がついた。

團十郎茶(団十郎茶)(だんじゅうろうちゃ)
「團十郎」とは、歌舞伎役者の市川團十郎のことです。
歌舞伎をご存知なくとも、伊藤園「おーい、お茶」のCMに出演している、市川海老蔵さんといえば、
ご存知でしょうか?今は、海老蔵さんのお父様が、十二代目「團十郎」を襲名なさっています。
團十郎茶は、もとは柿色といわれる赤みの茶色。
市川家の紋は、柿色に、三つの升を重ねた「三升」を白抜きに染め抜いたものです。
歌舞伎十八番「暫」(しばらく)の名場面で、主人公・かまくらごんごろうかげまさ鎌倉権五郎景政が、
この團十郎茶の大ぶりな衣装で立ち回ります。五代目團十郎の人気とあいまって、
その名がつけられた、というわけです。
「暫」は、初心者にも楽しめる演目ですから、まだ観たことがない方には、おすすめですよ。

歌舞伎十八番 成田屋「暫」
http://www.naritaya.jp/learn/18/01shibaraku.html

柿渋色(かきしぶいろ)
柿色は平安末期の「永昌記」に現れているように古くから使われている色名だが、近世になると柿渋と弁柄(べんがら)を用いる顔料染めによる、赤みの茶である柿渋色を柿色というようになった。
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特定商取引に関する表示

【特定商取引に関する表示】

●販売店名 侘助
●運営統括責任者 井上和真
●所在地 〒921-8066石川県金沢市矢木2-20
●電話番号 Tel&Fax.076-220-6255
●電子メール kaganowabisuke@gmail.com
●URL http://kaganowabisuke.seesaa.net/

-- 販売に関する規約 --

●商品代金以外の必要料金
・送料 全国一律 650円、ゆうパック代引手数料はショップ負担。
・消費税(5%)を頂いております。

●お支払い方法 代金引換(ゆうパック)
●お支払い期限 原則として代金引換(ゆうパック)
●引渡し時期 原則として、ご注文確認後できるだけ早急に発送致します。

-- 返品交換特約 --
●返品期間 侘助ではいかなる理由でもご返品を受け付けます。商品到着後、5日以内の返品は可能です。※送料はお客様負担でお願いします。
当社の責に帰する破損、発送ミス等の返品・交換は当社負担にて対応させて頂きます。

-- お客様情報・プライバシーポリシー --
お客様個人情報 お客様から頂戴した大切な個人情報は、配送作業以外に第三者に漏洩することはございません。
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2006年06月05日

侘助へのご注文フォーム

九谷焼ボタンのご注文はこちらから


侘助へのご注文フォーム

※ご注文に際しての注意事項


侘助のスニーカーは、機械や化学薬品を使わずに一足一足手作業で染め上げていますので、季節などの環境によって仕上がりの色合いに違いが出ます。またパソコン画面の違いによっても実際の商品の色合いが違って見える場合もありますので、事前にご了承下さい。
※お支払いとお届けは全てゆうパックの代金引換(配達時に郵便配達の人にお支払いいただきます)となっております。送料は全国一律 650円、ゆうパック代引手数料は侘助が負担させていただきます。


侘助の商品は、自然の風合いを楽しんでいただくために、全て天然の顔料、染料を使って手染めをしており、化学染料や合成の色止め剤などは一切使用しておりません。ですので、白系統のソックスをご利用の場合、多少顔料や染料がソックスに色移りする場合もございますので、その点は何とぞご理解の上、ご注文、ご愛用下さい。


また、商品の種類、サイズによってはご注文をいただいてから染めの作業を行いますので、お届けまで1〜3週間かかる場合がございます。おおよそのお届け日はご注文メールを確認後、メールにてご連絡させていただきます。






お名前:


都道府県


住所:


TEL:


e-mail:


商品:

※スニーカーをご注文の際は、下記も選択下さい。

タイプ:

※くるぶしまで覆うのがHIカット、くるぶしが出るのがOXカット

サイズ:












ラベル:侘助 わびすけ
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2006年05月15日

柿渋とは

柿.jpg

ついほんの少し前まで、秋になると日本のあちこちで軒先に干し柿(吊るし柿)を干す光景が見られたものです。

干し柿は古来には貴族が食べる菓子として、また農家にとっては冬の飢えをしのぐ非常食として、さらには貴重な換金商品でもありました。

柿は日本に昔からある果物の一つで、世界的にも"kaki"で通用します。柿には大きく分けて渋柿と甘柿がありますが、現在、甘柿としておなじみの富有柿などの品種が栽培されるようになったのは江戸時代以降のこと。それ以前の原種の柿は独特の渋味があり、その渋味を抜くためにいろいろな知恵と工夫が生まれました。そのひとつが干し柿なのです。

渋柿が渋いのは、果肉に含まれるタンニン細胞の内容物が水に溶けやすいため、口で入れた時に、タンニン細胞が砕けてその内容物が流れ出してくるからです。 渋柿も熟してくるとだんだん渋味が抜けてきますが、これはタンニン細胞の内容物が凝固して溶け出さなくなるので、渋味を感じなくなるわけです。

タンニンは、植物が傷付いた時に病原菌や紫外線などの有害なものから自分を守るための成分です。それが一種の防腐効果ともなります。

干し柿や熟し柿の自然の甘さはとても美味しいものですが、古来より日本人は柿の渋みの元、「タンニン」を生活の中で様々に活用してきました。柿に含まれるタンニン=カキタンニンには防水、防腐効果があり、そのカキタンニンが凝縮された柿渋を、江戸時代には番傘や酒袋、雨合羽や家屋など生活の隅々まで利用していました。

柿渋とは柿から摂取した渋の汁のこと。渋柿の未熟果を擦り潰して搾汁して、発酵させ濾過したものです。柿渋液の中に含まれる「カキタンニン」には上述のように防水、防腐、防虫効果があります。柿渋による染めは、古くは平安時代から使われていた伝統の染色技法で「太陽の染め」と言われてきたように、日光によって変色して色が濃くなっていくのが特徴です。

元来、日本人が柿渋を利用したのは、その防水、防腐効果のためで、今のように染色のためではありませんでした。
それが、現代の人工的な色で溢れかえる生活の中ではとても新鮮で安らぎを感じる色合いとして見直されています。
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